
髪はなぜ抜けるのでしょう?
正しいヘアケアはご存知ですか?
髪の基礎知識をご紹介します。
1.髪はなぜ抜けるの?
私たちの髪の毛や爪、歯などは以外かもしれませんが、皮膚細胞が変化したものなのです。
体の全ての器官は新陳代謝を繰り返し、新しく生まれ変わることで全身を維持します。
健康な成人の場合、日々成長し、変化する人の体の中でも特に成長が早いとされる髪の毛は、全体で1日約0.3mmほど伸びます。
頭部全体では、10万本くらいになります。
髪の細胞は、他の細胞にくらべ最も早く成長します。
それだけに、体調の変化や生活習慣による栄養バランスの乱れ、ストレス、加齢による老化などの影響が即現れてしまいます。
だからこそ、健康でハリのある髪を保つ為には、その土台となる心身の健康が重要なのです。
健康な髪の毛の一生は約4~6年
人の髪の毛は約10万本。それが、約4~6年周期で生え替わります。髪の毛の一生のほとんどは「成長期」で、その間は毛母細胞がさかんに細胞分裂を繰り返し、髪が伸びつづけます。ところが、様々な原因によるトラブルが生じると、髪は次の新しい髪が生えてくる前に寿命を全うせずに抜け落ちてしまいます。これが、いわゆる「脱毛」です。

2.正しいヘアケアしていますか?
シャンプーで髪の毛が抜けるのは自然なこと

人間の髪の毛は約10万本あり、女性の髪の寿命は4~6年と言われています。
寿命を迎えた髪の毛のほとんどがシャンプーの時に自然に抜け落ちます。
そのため、シャンプー時に多量の抜け毛があるように感じるのです。
一度のシャンプーで40本ぐらい抜けるのは問題ありません。
数日に一度のシャンプーでは数日分がまとまって抜けるため、その分多く感じるでしょう。
むしろ抜け毛を気にするあまり、洗髪を控えてしまうことの方が抜け毛の原因になることがあります。
頭皮には皮脂や汗、整髪剤、ほこりなどさまざまな汚れが付着しています。それらの汚れを落とさずにいると、毛穴がふさがってしまいます。
そして細菌が繁殖してフケや頭皮の炎症を起こす要因となり、抜け毛の原因になります。
また、洗い過ぎも髪の毛や頭皮にはよくありません。シャンプーには汚れや皮脂を落とす成分が入っていますが、シャンプーの使い過ぎにより頭皮に必要な皮脂までも洗い流してしまいます。そうすると頭皮が乾燥し、抜け毛に繋がるのです。
髪の毛や頭皮を清潔に保つことは大切ですが、シャンプー剤を使っての洗髪は2~3日に一度行なえば十分です。
シャンプーしない日は、ぬるま湯で頭皮の汚れをもみ出すように、やさしく地肌と髪を洗いましょう。
朝シャンプーはよくないのです!!
忙しい朝にシャンプーをすると、すすぎが不十分になりがちで頭皮にシャンプー剤が残ってしまい、炎症を起こしやすくなります。
また、しっかり乾かさないで外出すると髪の毛や頭皮のためにはよくありません。
頭皮の皮脂は洗い流した後、4~12時間で再び溜まります。つまり、朝にシャンプーして皮脂が充分に分泌されていない状態では、紫外線などのダメージから頭皮を守れないということなのです。
さらに成長ホルモンが分泌される午後10時~午前2時頃に頭皮を清潔にしておくことが髪の成長のためには重要なので、夜寝る前にシャンプーをする必要があります。
正しいシャンプーの仕方を覚えましょう!!
いくら高価な育毛シャンプーを使っていても、髪に負担のかかる方法で洗っていては意味がありません。まずは正しい髪の洗い方を身につけることが大切です。

1.まずはブラッシングから始めよう!
一日の疲れを癒やすため、帰宅したらすぐにでもお風呂に入りたい!と思う方もたくさんいらっしゃるでしょうが、その前に少しだけ髪のお手入れをすることが肝心です。 まずは入浴前にブラッシングをし、髪に付着した埃やフケを取り除きましょう。
「どうせ今から洗い流すのだから必要ない」なんて考えてはいけません。
この一手間で泡立ちも変わり、シャンプーの効果が高まるのです。
2.いきなり洗い始めたりしない
入浴時の洗う順番というものは特にありませんが、いきなり洗髪に入るのはおすすめしません。頭皮の汚れをしっかりと落とすためにも、髪を洗う前に毛穴が十分に開き、シャンプーがよく馴染む状態になっていることが望ましいです。
ですので、洗髪前にゆっくり浴槽につかり(できれば10分以上)、毛穴を開かせておきましょう。
シャワーだけの場合は、はじめにお湯で頭皮を温め、その後は先に身体から洗い、最後に髪を洗うと良いでしょう。
3.適切なシャンプーの量を知ろう
シャンプーの時、あなたはいつもどのくらいの量を使用していますか? とにかくたくさん泡立てようとして、何度もポンプをプッシュしていませんか?
一般的に、シャンプーメーカーでは一度の洗髪において、髪型がショートヘアなら1回、セミロング以上なら1~2回のプッシュ量を推奨しています。
ポンプ式ではない場合は、ショートなら10円玉程度を、セミロング以上なら500円玉くらいが目安になります。
シャンプーの量が少なすぎると十分に泡立たず汚れがきちんと落ちなくなりますが、逆に適量を超えて使用したとしても、頭髪へのダメージを与える結果になってしまいます。
4.洗い方その1 しっかりと泡立てよう
まさかとは思いますが、容器から取り出したシャンプーをそのまま頭につけてゴシゴシと洗い始める方はいませんか?
もしそんな洗い方をしているのなら、今すぐ改めましょう。確実に頭皮にダメージを蓄積させています。
まずは手のひらに取ったシャンプーに数滴お湯を足して泡立てましょう。
泡立ってきたら泡を頭につけて髪と頭皮になじませ、指の腹で頭皮を優しく揉むように洗います。
この時、決して爪を立てたりこすったりしないように注意が必要です。
そして、十分に泡立ってきたら頭のてっぺんから毛先に向けて手のひらでなぞるようにしてください。
5.洗い方その2 丁寧にシャンプーを洗い流そう
一通り洗ったら最後に髪の根もとに下から指を入れ、優しく小刻みに動かしましょう。この一手間で髪のゴワつきがある程度抑えられます。
そして洗い流すときの注意です。シャンプーはお湯でしっかりと洗い流しましょう。決して1分程度で雑に洗い流して終わりではいけません。
洗い残しがないように出来れば5分程度、毛穴にシャンプー剤を残さないように丁寧に洗ってください。
6.洗い方その3 コンディショナーとトリートメント
髪のダメージを回復させると期待されるコンディショナーやトリートメント。出来るだけ長い時間髪に付けていた方がなんとなく効果がありそうですが、実は逆なので注意が必要です。地肌になじませるように書かれているものを除き、多くの場合長い時間髪につけている状態は好ましくないので、付けたら30秒~1分程度で洗い流しましょう。付け方としてコンディショナーもトリートメントも、どちらも主に髪の毛先の方に使い、前髪や頭のてっぺんへはなるべく付けないようにしましょう。ハゲる要因になりかねません。
7.しっかりと乾燥させよう
髪を洗った後は早めに乾燥させましょう。 まずは乾いた清潔なタオルでしっかりと水分を取ります。
勢いに任せてにくしゃくしゃと激しく拭いたりしてはいけません。
優しく丁寧にタオルを押し当てたり、髪をタオルで挟んだりして十分に水気をとりましょう。
また、ドライヤーをあてるときは髪の根元の方から乾かすようにし、髪が少し湿ってるくらいまで乾かせば大丈夫です。
決して水気がなくなるまで熱風を当て続けてはいけません。髪にダメージを与えてしまいます。
ただし、生乾きの状態では雑菌が繁殖してしまうので注意して下さい。
8.最後に頭皮のマッサージをしよう
手のひらや指の腹を使って頭皮全体を優しく揉みほぐし、血行を良くしてあげて下さい。シャンプーの時と同様、決して爪を立てて頭皮を傷つけないことと、あまり強くやり過ぎて炎症を起こさないようにだけ気をつけてましょう。マッサージ自体は入浴中でももちろん問題ないですが、毎日面倒臭がらずに行なってください。
9.<結びに>
髪の毛は寝てる間に育ちます。 そのため、寝る際には頭皮の油を落とし、清潔な状態にしておくことがポイントです。
シャンプーは一日一回、朝ではなく夜に行い、頭皮を清潔な状態にして休みましょう。
髪痩せに負けないシャンプーの選び方とは
今使っているシャンプーがダメージの原因かも!?
あなたがシャンプーを選ぶ際、着目していることはなんでしょうか。
もしかしたら、毛穴の詰まりを取る為に、洗浄力や泡立ちを重視していませんか。
CMなどで思い浮かぶシャンプーのほとんどは『高級アルコール系』といわれる強力な界面活性剤が配合されています。泡立ちが良い反面、頭皮の潤いを奪ってしまいきれいな髪を育てることとは逆効果に頭皮や髪にダメージを与えてしまっているのです。
もし髪に良いシャンプーを選びたいならば、適度な洗浄力で頭皮や髪への負担が少ないものにするなどするとよいでしょう。
また、シャンプーは髪を洗うためのものではなく、「頭皮を洗うためのもの」なので、毛髪を傷めないよう洗い方にも注意が必要です。
では、頭皮や髪に優しいシャンプーは、どんなもの選べばいいのでしょうか。

アミノ酸系シャンプーを選ぼう!
アミノ酸系の洗浄成分を使用したシャンプーは、低刺激でやさしく、頭皮と髪への刺激を軽減することを考えてつくられています。
天然素材で、適度な洗浄力があり、起泡力もあるので毛髪を守りながらシャンプーすることができます。また、肌と同じ弱酸性で頭皮がつっぱらず保湿性が高いので、洗い上がりに頭皮や髪がパサつかないところも優秀です。
また、毛髪に直接働きかける良い成分が配合されているものを選ぶのもポイントです。
ただしアミノ酸系シャンプーでも、中には高級アルコール系のラウリル硫酸や、ラウレス硫酸などが配合されているものもありますので注意しましょう。
髪に直接働きかける成分って!?
ケラチン(ハリ・コシ)
元気のない髪質や手触りが気になるという髪の状態は、切れてしまった部分やキューティクルがはがれてしまった部分などからたんぱく質や必要な脂質などが流れ出てしまい、そういった部分には洞窟ができた状態になっています。つまり、髪の毛がスカスカになっている状態です。
ケラチンはこういった部分に働きかけ、「毛髪の補修」「毛髪のハリ・コシ」をサポートします。しっかりと補われることで、髪にしっかりとした強度を持たせたり、柔軟性を与える効果があります。また、ダメージ部分に吸着し、髪から抜け出したタンパク質を補う効果があります。
コラーゲン(保湿)
最近の研究で、コラーゲンは肌だけでなく髪にも良い、という事が分かってきました。
コラーゲンは、ケラチンのように毛髪内部を補い髪を保湿して、水分量を保持する効果があります。髪が潤うことで、手触りはサラサラになり、外部からの刺激やダメージからも髪を守り、髪そのものを痛みにくくします。
髪がまとまらない悩みやパサつきは、髪内部の乾燥によるものですので、しっかりと保湿して乾燥対策をすることをおすすめします。
アミノ酸系+髪に直接働きかける成分を配合しているシャンプーで毎日のケアにを充実させましょう!